久々に2014/09/21 21:11

 ジャズのことをこのブログに書いていたが、かなり間が空いた。ジャズを聞いていなかったわけではないが、ここに何か意見を言う気にも、誰かに音楽を紹介する気にもなれなかったのである。とりあえず、木曜日からのニューヨーク日記に使用するために、久々書いている訳である。そして、今はまだジャズのことを。
 スガダイローという「渋さ知らず」という日本のジャズバンドのピアニストの『坂本龍馬の拳銃』というアルバムを聞いているので、その話を書こう。この「渋さ知らず」っていう妙な名前のバンドもおかしな前衛風だったり歌謡曲調であったりしていたが、スガダイロー(須賀大郎)のピアノトリオのこのアルバムも単なるゆったりとしたジャズトリオではない。屈折していて退屈しないけれど、今日のような二日酔いで体調がすぐれない時には無理な音だ。そう思っていた昼間から、復調した夜では少しは感じ方も違っているが…。
 Amazonではこんな説明文が載っていた。
 -坂本龍馬暗殺をテーマにした表題曲「坂本龍馬の拳銃」、和ジャズ的叙情溢れる「葉隠」、硬質なハーモニーと変則的リズムを持つ、疾走感溢れるナンバー「ジャンクション」など、コンポーザーとしての才能が輝きを放つオリジナル曲。超高速パルス・ビパップ「チェロキー」、解体/再構築され、新しい境地へと達したバラード「スカイラーク」、ホンキー・トンク・ピアノによるハード・ブルース「ベター・ギット・イット・イン・ユア・ソウル」(チャールズ・ミンガス)などのスタンダード-

スタート2014/09/24 10:32

成田でいつものように待つ。ビジネスクラスなのでSAKURAラウンジが使えてけれど、ファーストクラスはさらに豪華なラウンジが用意されていて、そちらを見てしまうとチョット引け目を感じる。人間欲望は限りない。そのサクララウンジだけれど、なんだかみんな威張っているみたいで嫌だなぁ。すぐ出てきた。nyのラウンジは軽食もあったけれど、ここはツマミみたいなものばかり。朝食を食べ損なった。
なんで、MJQの「宇宙」のジャケット写真なのか。これから飛び立つからか。また、ジェットストリームのナレーションが頭に浮かぶ。さてどんな旅になるのか。

画像送れず2014/09/24 13:45

何故かさっきのMJQ の画像が送れない。まぁあとで落ち着いてから。
飛行機でまたwihiを使うため18ドルあまりを使ってしまった。別に今送らなくとも良いのだが。facebookにもアップして、鼻高々なのだろうか?そんな気はないのだが。
やっぱり、飛行機で移動することが目的ではないとつくずく感じている。座り心地の良い椅子でゆったりはしているのだが、画面の飛行情報ばかり見ている。まだ10時間はある。札幌から成田まで飛んで、また北海道方面に引き返しているのは勿体無い時間のロスだ。まっすぐ札幌からたてば4時間ほど違ったろうに。
1食目が終わりの、午後2時。みんな寝る体制に入っている。私もワインを半分ほど飲んだので眠られるかも。現地時間では午前1時だから、ここで眠ると帳尻はあう。今回は全く予習していない。計画もない。英語モードにも入れない。これで大丈夫か?と自分に問う。とりあえず少し仮眠。

ネットトラブル2014/09/24 20:29

時間をイースタンタイムに合わせた。まだ3時間ほどあるが目の前の飛行情報と地図を見ながらネットを開いている。前回も途中で接続できなくなったのだが、今回も数時間置いて開いたらパスワードが違うと出てきた。一文字抜けていた。これも旅の疲れ?北極圏に近いところでは電波が入らないとか書いてあったが、それだろうかと思っていた。CAに聞かなくて良かった。
何かいいことを書きたいが、思いつかない。どんどん衰えていくということだろう。植草甚一は60歳を過ぎて初めてニューヨークに向かった。しかし、その旅行記の鮮烈なことよ。学生時代、それに憧れて植草を気取って彼の地に舞い降りるのを夢見たが、才能の違いか、及ぶべくもない。 

さて、食事をもらおう。好きな時間にオーダーできる。現地時間では朝だから軽くサンドイッチにしよう。ただ、リースリングのワインとチーズも貰うことにしよう。

到着2014/09/25 06:02

9/24 17:05
東部時間で書いていこう。昼寝を1時間して、これから出かける。当てもないのだが フラフラと。家主と昼食をとったが、夜はダライ・ラマのレクチャーに行くからと言われた。仏教の講義だそうだ。61歳にもなってまだ色々興味がある人だ。2時間くらい話したが、慣れない英語で疲れた。画像、大丈夫だろうか?怖る怖る彼の部屋の写真をアップ。
やはり画像を拒否される。去年もそうだったか?後で入れたのか?

雨の朝2014/09/25 18:35

9/25 5:35
1週間の滞在中、今日だけ雨らしい 。それもまたいいだろう。画像は去年も入れれなかったことを思い出した。facebookを見てください。それはここの家主も見ているから、滅多なものは載せられないが日本語は分からないから書くことは本音でいいだろう。
彼は61歳の独身。今日から妹の住むアトランタに行く。だから気楽になるのは今日の午後から。熱帯魚の世話や植物の水やりを頼まれてしまった。熱帯魚は自動的に餌が出たり、空気が送られたり止まったりするから大丈夫。植物だけチョット気にかけていればいい。
昨晩、私はジンクバーというところでJAZZ を聞いていたが、さすがに疲れて1軒で帰ってきた。その後、彼が家に戻ってきてからウイスキーを飲みながら2時間くらい話をしていたが、勢いで来年は札幌に来るようなことになった。まぁ、さほど手が掛からないだろう。
驚いたのは、彼の父親(アトランタに住んでいた)が10日ほど前に亡くなっていたこと。それじゃあ、あちらに行く必要がなくなったのかと思ってしまったが、予定通り行くのでホッとした。父親は95歳の大往生だったらしい。最後の1年は認知症も進み大変だったという。デメンティアという英語がスラスラ出る私も凄い。今日は床屋と映画かな。夜はレッベッカ・キルゴアという女性ヴォーカルを聞く予定。
まだ6時前だ。もう少し寝よう。

Barber2014/09/26 06:09

9/25 17: 10
初めての床屋はギリシャ人のオジさんの店だった。半地下の店に入っていくと、お客が座る椅子に踏ん反りかえっていた。1953年に移住してきて床屋の学校に行って、それ以来50年以上もこの仕事をしていると言っていた。Facebookにも書いたのだが、
目を瞑ってもカット出来るというから、目を開けてやってもらいたいと言ったら大受けだった。ブログでは写真を載せられないが、気のいいおじさんであった。私の耳の後ろのイボを見て、おじさんにもあったが取ってしまったと言っていた。簡単だったよと。私は今更と思っている。12ドルにチップの3ドルで15ドルだったがシャンプーや髭剃りはなし。終わってから、切った髪が首のところに残っているようでいずかった。
今日は雨だったから、街は活気がなかった。傘を売る黒人ばかりが目立った。セントラルパークの池も静かだった。そこまで行った私はやっぱりこの街は好きなんだ。雨が降ったらどうなっているんだろうと見に行ったわけだ。ホットドッグやプリッツェルを売るベンダーも少なかった。たまの休暇なのだろう。これからバードランドで早い時間のヴォーカルを聞くがその後はご飯を食べて帰ってくることになるのか。ホテルと違い、居心地早いずーっといい。ビールやクランベリージュース、水など大量に買い込んだ。冷蔵庫があるっていいもんだ。この46階建てのレジデントの1階にフードエンポリュームがある。食べ物の百貨店、スーパーだね。

全然違うなぁ2014/09/26 10:02

9/25 21:07
Facebookと重複するという言い訳はもう書かない。
ワインを飲みながらパンツ一枚でiPadに向かっている。実質、今日が初日みたいなものなのに、大人しく帰宅したのは午後8時過ぎ。今までこんな事はない。折角のニューヨークだからと無理をして遊びまわっていた。しかし、今は?静かに一人でアメリカのピノノワールを飲んでいる。ソノマとサン・ルイ・オビスポの合わさったもの(ようやくLEDライト付きのルーペが役に立った)。やはりちょっと甘いが郷に入らばの喩えあり。1時間でかなり飲み進んだ。外の摩天楼がいい感じだから、帰ったらその画像を入れよう。
昼間は一万歩以上歩いている。セントラルパークと57丁目の間、58丁目を歩けたことが収穫。この街は東西に走るストリートはどこも渋滞。みんなストレスを感じているのにうまい解消の方法がないのだろう。タクシーに乗ったら、動かないのに加算されるから心臓に悪いだろうな。
札幌は今、午前の10時半。働いている頃はみんなご苦労さんと気兼ねしていたけれど、今は関係ないから、
心は穏やか。当時の友だちにメールしたくなった。
今日はワインと日常品で80ドルくらいかかったが、これは安い買い物。冷蔵庫があるのが強みだね。JAZZクラブから歩いて5分っていうのも凄い。もろもろの経費削減でビジネスクラスの飛行機代をかなりカバーしていると思う。そう思うのは自分だけだと奥さんに言われそう。早く、コールハーンの靴を見つけて気を楽にしたい。

眠れないままに2014/09/26 17:38

9/26 5:04
午前3時くらいから眠れない。今日は午後2時に待ち合わせだから、それまでゴロゴロしていればいいので気は楽だが、やっぱり昼間活動したい。
さっきまでネットもうまく繋がらず、このまま最終日まで使えなかったら読んでいる人たちが不審に思うだろうと余計な心配をした。このネットのおかげで旅の孤独さはない。だから旅らしくもない。いいのやら、悪いのやら。ずーっとメモを書きとめて紀行文を作ると違ったものになるだろう。ヒューマンウォッチングが楽しく、それについても書きたいが、歳のせいか面倒になっている。これではさっぱりいいものが書けない。画像は今のところ載せられないので、説得力もない。それをカバーする文才があれば解決するのに。
私たちは本を読んで感動しているのだから、画像などなくとも大丈夫なはずなのに。
2日が過ぎて食べたものも色々ある。今までだったらメモを残していたのにそれも面倒だ。昨夜、ジャズクラブで食べたケイジャン・クラブケーキはカニのコロッケみたいなもの。丸井のトウマンほどの大きさのものが小さなパンに挟んであった。もっとこんがり焼いたものも食べたことがあるが、まぁまぁの食べ物。小さなもの3つが夕食だったから、夜中にはお腹が空いた。今もちょっと空いている。大きな冷蔵庫に友達の食料が一杯入っているが、あまり手をつけたくない。ホテルと違ってその自由がきくことが嬉しい。目の前にはウイスキーもワインもすぐ飲める状態だから、寝酒と称してやってもいいのだけれど、その気もない。NYにいるという高揚感が全く湧いてこないのは何故だろう。まるでここで暮らしているようなスタイルでいたいと思ったこともあるが、こんなもんなんだ。ステレオも聞けるがこのアパートで午前5時に流すのは憚る。でも、その音がいつでもある事は楽しい。友だちは調律師でありミュージシャンでもある。ピアノも置いてあるが、メインはベースだ。今、彼はアトランタの妹のところに行っている。だから、この部屋を貸してくれたのだ。これから睡眠薬とも思ったが、後で眠たくてたまらなくなっても嫌だ。こうやってネットに懐いているのも大人げない。もう大人を突き越しているけれど。

ハイキング2014/09/28 07:00

9/27 17:00
順番に書くならば、昨日のストリートフェアから行かなければならないが、それは次回。今回はコネチカットのハイキングのことを。朝、7時半に家を出て8時過ぎのハーレムライン、ベッドフォードまで行き、そこで車で迎えに来てくれたテディさん一家と合流。
Tarrywile Parkに着いたのが11時ちょっと前。
それから歩き始めること2時間。山登りのような一番きついコースを選んでしまったため、途中で引き返すこともできず、完走。4歳児のジョシュとノァもさすがにぐったり。午後2時過ぎにコネチカットからニューヨーク州ウエストチェスターに戻り、インド料理のバッフェをご馳走になる。白ワインも1本飲んだ。こちらは未だ運転手もグラス2杯くらいならば飲んでしまう。
子どもたちは辛いカレーは手をつけず、ナンやインド風コロッケを食べていた。ジョシュは5つも取ってきてほとんど残していたが、テディは自分が選んだのだから、しっかり食べなさいと言う。もう一人のノァは完食してデザートに向かったが、ジョシュはそれが許されない。父親の手前、なんとか頑張るがもう要らなくなっている。私は見るに見かねて、一つ頂戴と言ったが、ひとかけらをくれただけ。こちらの思いが通じていない。父親の顔を窺いながら、母親の顔を見る。優しい母親はジョシュにもライスプディングとインド風カステラボールを持ってきてくれた。「ジョシュ、食べる?」と聞くがいらないと答えた。この葛藤を見ながら、
アメリカの父親像も見えてきた。歩いている時も、遅れた子どもが待ってくれというのに、早く来いと頑張らせていた。いい光景だった。母親は日本人のピアニスト、父親はアメリカ人の再婚者できっと歳は私に近いだろう。その歳での子育て。うちにも孫がいるから大変さは分かるが、子どもではないから立場が違う。覚悟というものなのだろう。
さて、今夜は何を食べよう。冷蔵庫にはバナナとビール。ワインもあるし、軽いスナックもあるからそれで済まそうか。でも折角のニューヨーク。5分歩くと行きつけのジャズクラブもある。寝てから考えよう。