美術館2016/12/06 07:52

今日は美術館をハシゴした。グッケンハイムとメトロポリタンである。ふたつはほとんど向かい合っているので行かないではいられない。City Passの呪縛に 囚われている。6枚のチケット中4枚を使った。元を取ることに懸命。何も捨てちまえばいいのに。でも怪我の功名で、いいものが見られた。グッケンハイムではAgunes Martinという画家の特別展。メトロポリタンでは、一度も行ってなかった日本のコーナーで浮世絵などを見た。いつも同じ回り方ばかりだったので新しい発見があった、日本コーナーは人気がないのか人が少なく、ひっそりとしていてゆったりくつろげる。ちょっとした穴場だな。正面玄関から向かってライトサイドの一番奥まったところなので忘れられてしまう場所だ。
また、Max Beckmanという画家の作品展も初めてで面白かった。レプリカの作品を買って帰りたかったが、本と絵葉書しかなかった。まだまだ世界には楽しいものがあるなぁ。
昨日会った友人が、ブルックリンの地下鉄で日本人の女の子がひったくりにあった話をしていた。パスポートや現金、パソコンなど一切合切入ったバッグを地下鉄のドアが閉まりかけていた時に持ち逃げされたそうだ。電車は出発し泥棒はまんまと駅に逃げおうせた。注意しなければ何が起こるかわからない。タクシーで寝てしまう人だからなぁ。

ジャズ三昧2016/12/06 19:37

昨夜は予定もなく、午後7時にホテルを出て、west villageに向かった。何気なくチョット一杯のつもりでZinc barに入って女性ボーカルを聞いていたが、なかなかうまい。世の中にはたくさんの才能を持った人がいるなぁ。そう思いつつ結構長居をして9時になった。次のステージもいるかと聞かれて、まぁ行くところもないから居座った。そうしたら、6管編成のビッグバンドジャズが始まった。しかも、ジミー・ヒースが書いた曲をトリビュートでやるという。メンバーは、ラルフ・ボーエン、マーク・クロス、スコット・ロビンソンなどCDでもお馴染みのメンバーだった。
ステージに一番近い席に座っていたが、すぐにそこにジミー・ヒースが奥さんのモナと一緒に来た。最初は誰か分からない小男だったけれど、まじまじ見たら本人だった。奥さんに"Real Jimmy Heath ?"と尋ねて笑われてしまった。何とラッキーなことか。90歳になるジミーも後で登場して数曲吹いた。やっぱり年寄りで頼りないが、それはそれ伝説的なサックスプレイヤーで、アドリブの構成など後輩には負けない貫禄があった。その後、土曜日にランディ・ウエストンと一緒にやっていたT.K.Blueやアントニオ・ハートもやって来て夢のジャムとなった。
それが終わると店のバーあたりで待っていた若いミュージシャンが続々呼ばれ、jam sessionが始まった。16歳の女の子がバリトンサックスを持って登場したり、少し上がっている若者や結構歳のいっているおじさん風の人など、深夜まで終わることなく続いた。
こういうもんなんだとニューヨークのジャズシーンが垣間見られた。
興奮冷めやらずでいたが、真夜中を過ぎたので出て来た。晩飯を食べていなかったから、どこかでと思ったが、それから始めると朝帰りになるから自粛。月曜の深夜、タクシーは余っていた。珍しいなと思いつつ、天邪鬼にも地下鉄で帰って来た。そして、いつも立ち寄る店でシーザーサラダに鶏をトッピングしたものを買って部屋で飲み直した。それが2時で、5時には起きている。今日はランチの約束があり、夜はステイシー・ケントを聞きに行く。
昨日までに6軒のジャズクラブを回り、酒をガブ飲みしている。ニューヨーク最後の一人旅と称しているだけのことはある。自画自賛。