足が棒2016/12/08 05:23

最後の踏ん張りでもう一回りしてきた。まずはセントラルパークに挨拶。また来るよと言ってきた。次に懸案だったプラザホテルに侵入。意外にすんなり入れた。ホテルのロビーはロープで仕切られていてゲストしか入れないが他のショップやレストランは誰でもOK。そりゃ、そうだ。金儲けだものな。ホテルの造りは荘厳で格式を感じた。きっと何でも高いのだろうな。お茶の一杯も飲まずにすぐ出てきた。私の身の丈にあっていない。
バーグドルフ・グッドマンのショーウィンドを見てきたが綺麗だった。この界隈はティファニーにプラダなどのブランドの店が並ぶ。トランプタワーもあり、最近は治安のためにバス停2つが止まらないで通過することになっている。みんなは腹を立てている。
次はMOMA に向かう。メンバーになるのに年会費70ドルを払っているので、使わなくては。緊急のトイレの場所として想定していたが、今回もそういう使い方だった。ここの展示物も少し見たがもうどうでもいい。お土産コーナーで来年のカレンダーなどを手に取りレジに並んだが、ものすごい人数が並んでいたので、いったんものを返して、昼飯を取ることにした。MOMAを出て、どこか探そうとして見渡したら向かいに中華レストラン「チャイナグリル」があった。チャイナタウン以外で中華を食べることも珍しいが、とりあえず中に入る。一人の客はカウンターに行けと言われてそうした。ニューヨークは大体そうなのか。混むから2人席も無駄にしたくないのだ。Bento Boxが約20ドルだった。Bentoってもはや英語なんだな。画像があるから帰国したら入れよう。サラダ、前菜、メインにもう一品の四品であった。これにピノグリで40ドル。まぁいいところか。シーザーサラダ、牛肉の餃子、メインはココナッツミルクの大エビ、さらに炒飯。本当は単品で炒飯を頼もうとしていたが、あんな不味いフライドライスを山盛り持ってこられたら、往生するところだった。

さて一眠りして、ぼんやりしていたが日記の誤字脱字を直し書き足しているうちに少しシャッキリしてきた。もう午後7時を回り、いよいよ最後の晩餐となる。どこかホテルの近くの店を探そうとしている。もう飲み歩かない。こちらにきて最終日は帰ることばかり考えて落ち着かない。新たなこと出来ない。もう後ろ髪をひかれない。

ワンモア2016/12/08 10:37

晩飯を食べに出たものの、ウォール街はいい店が見つからない。それにまだお腹も空いていない。ぐるり一回りで部屋に戻りロビーにあったソーダでウイスキーを飲んでいる。この部屋にいることが落ち着くのでデリバリーでも取ろうか。いや、最後の日だぞと思い直す。隣のビルのステーキハウスかこのホテルの最上階にあるレストランを考える。すぐ側のバーも候補の一つ。だから服は着たまま。ハイボール1杯で少しいい気分になった午後9時。酒で始まり酒で終わる旅。朝のタクシーも呼んでもらう手配をしたし、パッキングが終わればオサラバだ。やっぱりステーキにしようか。アメリカ人のフェイバリットだが、私にはもう少し重い。胃薬を持ってこなかったのは失敗だった。
今回つくづく思ったのは、もう私が主人公ではない世の中だという事(自覚するのが遅すぎる?)と、これからなにかを成就できることはないのだという事。今までの経験の段々薄れてきて、「アルジャーノンに花束を」のチャーリーになっている事。たどってきた道の経験という遺産をなんとか思い起こしながらで生きていくという事だ。少しはやれるが「その歳で頑張れて凄いね」と言われるのが関の山だ。それを自覚するのが遅すぎた?
「NewYork1」というテレビが鳴りっぱなしだけれど、さっぱり言っていることが分からない。2杯目のウイスキーはソーダがなくなったので水割り。相当濃いよ。自分で作ったんだものな。昼寝の後、非常食のポテチをムシャムシャ食べてしまったことがお腹が減らない原因か。それとも歳のせいか。
そろそろ行かなければ。閉店を気にする私はやっぱり神経症の年寄り。

食えるんだよな2016/12/08 12:43

お腹がきついと言っていた割には、リブアイ・ステーキをペロッと平らげ、部屋に戻る。一番穏やかに戻ってきたと思う。蛮声を張り上げて帰宅したこともあったような気がする。
まずは無事に旅を終えている。アメリカ人の酒の飲み方や話し方も嫌という程分かった。もう書かないはずの日記も酒のため続いている。また、ロビーの無料ベンダーから炭酸を持ってきたので成田で買ったシーバスの残りを消費している。何のことはないベッドメーキングの人においていけばいいだけの事。マルセイキャラメルも一つ余ってしまった。持って帰るわけには行かない。さて誰にあげようか。もう寝よう。明日は早いぞ。

ホテル2016/12/08 16:53

今回のホテルは意外に良かった。クラブ・クオーター・ホテルという。ビジネスホテルに毛が生えたようなものだと思っていたが、行き届いたサービスとファシリティで値段通りであった。税込だと1泊3万円強だ。ニューヨークは都市税がべらぼうに高い。そのおかげで人をたくさん雇って街を心地よく整備しているのだろう。ベッドもほぼ真四角なくらい大きい。部屋も広い。ただ、浴槽がない。これは織り込み済みでシャワーだけで何の問題にもなってない。風呂嫌いだからなぁ。後は、そろそろアメリカもウォッシュレットになってもらいたいってことくらいかな。
ロビーには無料のソーダ系飲み物と朝は軽食も置いてある。果物まである。炭酸のピッチャーもあるから部屋でハイボールも飲めた。
ようやく午前3時になりシャワーを使って身支度をする時になった。ニットのセーターが3枚。南米のおばさんからフリーマーケットで買った。スーツケースに詰めて入るだろうか。重いもの、大きなものは買えない。今回もお土産らしいものが少ない。いつもそこそこなものを呉れる弟に何か買わなくてはと思っていたがそれもない。空港でウィスキーでも買おうか。あそこまで行けば、機内に持ち込むだけで苦労は少ない。でも、酒を買って帰るなんて気恥ずかしい。そこはアメリカ人に倣って、個人主義を貫けばいいか。
中身の濃い旅になった。こんなジャズ三昧なこともなかった。7軒を回ったが、安い店もあった。安くても音楽は優良で、ここに住んでいたならそちらばかり行くだろう。英語も1ヶ月暮らしたらそれなりになると思う。それなりのブロウクン英語で、現地人的な汚さかも知れないが。テレビは耳の不自由な人のために英語の字幕が出る。同時通訳みたいにちょっと遅れるのであまり参考にならないけれど、これでもヒヤリングの勉強になる。