Nancy Wilson2018/06/08 11:55

 画像を探していたら、今やナンシー・ウィルソンとは違う人の方が多かった。偶然、この3枚組アルバムを聞き始めたが、予想通りどれも秀逸で、こんないいものがあるのによく他のものを探して買っているなぁと自分の馬鹿さ加減と「買いたい病」を嘆いている。
 オムニバスなので、いろんなアルバムからの曲が並んでいる。キャノンボール・アダレーのアルトサックスが入ったやつが好きだなぁ。そのアルバムは持っているから、それを聞いた方が早い。歌と間奏のアルトソロのバランスがいいんだな。そしてインストメンタルだけの時では味わえないサックスの良さが聞こえてしまう。

Gerry Mulligan2018/01/31 06:47

 午前7時のマリガン。プレスティッジ盤だけれど、廉価盤4枚組から引っ張り出して聞いている。何でもかんでも著作権切れの安売りで、古くからのコレクターは嘆いていることだろう。まだまだレコードを大事にする世代だ。
 私が生まれた年に録音された音楽を66歳の私が聞いている。まだ3か月の赤ちゃんだった。
 今日も楽しい日になるだろうか。

アコースティック・ウエザーリポート2017/06/26 20:25

 クリア・マコト率いる日本人ピアノトリオが繰り広げるウエザーリポートの音楽。変な感じだなぁ。ウエザーがアコースティックなんて。あまり意味がないように聞こえる。午後8時を回って起きていられるのは、このアルバムをMDにダビングしているから。もろ、録音時間と同じ時間が取られる昔ながらのコピー。iPodに入れるのなら10分とかからないのに。わざわざ昔っぽいことをやっている。スーパーオーディオなのに安っぽいDVDプレイヤーで再生しているのも可笑しいけれど、成り行きです。

いつもジャズ2016/08/29 17:28

 少し涼しくなるとずーっと部屋でジャズを聞くことが可能になる。夕暮れにダスコ・ゴイコビッチとスコット・ハミルトンの共演アルバムを聞く。スムーズに流れて心地いいが、なんともそればかりが耳に残り、果たしてこれが良い演奏と言えるのだろうかと首をかしげる。
 そもそも自分のジャズの聴き方に問題があるのかもしれない。もう、複雑で頭をひねる演奏など聞けなくなっているのか。最近のジャズの妙なリズムと馴染めないフレージングに、「これを楽しいものとして聞きなさい」と囁いている自分がいるが、幾らか購入しては仕舞いっきりだ。
 そんな時に、「蓮の花」の2管は砂漠のオアシスなのだが…。

クアルテート・エン・シー2016/07/16 09:30

 久しぶりにここに書き込み。今夜は毎月のジャズの集まりで、そんな日はジャズのことで頭がいっぱいになっている。別にそこで論争したり、何かを主張したりする会ではないのに、少し助走をつけたい気持ちになる。
 と、言ってもいつも定例の6時まで待てずにどこかで飲んでから出席するので、ベロベロのことが多い。何でそんなに飲むのかなぁ。楽しみ過ぎて、待ってられないのかな。
 会場のバー・アドニスの常連のお客で、この前初めて35barに来てくれた人は、私の醜態ぶりを知っていた。「いつも酔っ払っていますよね」と言われた。自分じゃ分からなかったけれど、きっと酷いのだろう。気をつけなければ。
 ジャズの日なのに朝からこんな音楽をかけている。クアルテート・エン・シーというブラジルのコーラスグループだ。50年も前の音楽だけれど、ブラジル音楽としては、この形もしぶとく残っている。いや、これが好きな人が多いのか。
 jazzでもそうだけれど、あの時代の音が忘れられない人たちが多い。若い人たちの新しいものを受け入れない。と言うか、好きになれないらしい。私は極力聞こうとしているが、疲れている時はやっぱり昔の音楽に戻ってしまう。

楽しいが不安2016/04/16 09:03

 昨日は1日ジャズ三昧。ジャズ喫茶も巡っているので、そこで聞いてきた関連作品に頭がいく。コルトレーンが入ったマイルスヨーロッパライブ(1960)を聞いたので、そのあたりのブートレッグがなかったかなと調べたら、1957年のニューヨークというのが出てきた。それを聞きながら、「これも何十年、聞いていないだろうか」と思った。アナログは総じて仕舞いっぱなし。
 あることを意識づけてくれたのはジャズ喫茶だ。刺激を受けるので、一人、家で音楽を聞いているんもいいが、たまにはそちらに顔を出すことも必要。1963年のケニー・バレルの未発表曲というのは、ミントンズカフェで聞いた。これも家に帰って調べて、同じ年の「ミッドナイトなんとか」というアルバムをかけてみた。サイドマンはほとんど同じだが、確かに違う。スタンリー・タレンタインをブラインドで当てた私は偉い。
 そんな愉しみで過ごしていたが、1日、家から出ないでこんなことをしていていいのだろうかと少し不安になった。まるで、ニューヨーク行きの飛行機の機内にいるような12時間であった。まだ、家の中をぶらぶらでいるのがいいけれど。
 ビジネスクラスで飛んでいきたいニューヨーク。

久々2016/04/10 07:33

 日記に書いているからいいじゃないか、重複しているナと思うけれど、ジャズのことはこちらに書いた方がいいかな。もっともネタがたくさんないから、あちらにもジャズが出てくるのだが。
 今朝は南博の"Like Someone in Love"をかけていた。まるでビル・エヴァンスの響きだなぁと思った。その後、頭の上を通り過ぎていく。誰が弾いても同じに聞こえてくるのは、こちらがちゃんと聞いてやらないからだ。ダメだ、ダメだ。片手間の音楽は心地いいが演奏者の気持ちを汲んでやれない。しかし、じーっとスピーカー方面を見つめているのも苦痛だ。
 それじゃあ、どうしたらいいのだろう。今日は、そんな悩みを打ち明けてお仕舞。

Paul Bley2016/01/07 09:21

 ジャズピアニスト、ポール・ブレイが死んだそうだ。みんな死んでいくなぁ。新しいミュージシャンの名前はほとんど頭に入ってこないし、聞きたいともさほど思わない。1972年のブレイの"Open,to love"というソロピアノを聞いて追悼しよう。このアルバムにする人がきっとかなりいると思う。それほど素晴らしい耽美的なピアノだ。そう言いながら、今はブルーベックの"Southern Scene"をかけているけれどね。これにはかなり思い出がある。初めてアメリカ、カナダの旅に出て、中古レコード屋で出会ったもの、チリチリのノイズがひどくて聞く気にはならなかったが、現在では廉価のCDで聞くことが出来る。1960年の録音だ。
 さて、今日もジャズを中心に一日が成り立つ。そんな隠居生活は楽しいよ。節約の年としても頑張りたいが、使うところは使わなくちゃ。それがCD買いだということにはならないけれど、店に顔をだして買わないで買えるのもなぁ。何が欲しいと言うわけでもないのだけれど。

今年の一番は?2015/12/30 10:50

 スイングジャーナルがなくなって、ジャズのディスク大賞も消えてしまった。商業主義とジャズ批評家の偏った順位づけにウンザリもしていたが、適当な指針がなくなって今年のジャズで何が一番良かったか自分でも決められない。大体、音楽の順位付けなど無意味だ。日本のレコード大賞も有名無実で権威もない。ここ20年以上、記憶に残る歌もない。
 おそらく今年もジャズのCDを300枚くらい買ったが、再発などが主で、新しいジャズについては全く無頓着になっている。何度もジャズの進化は終わったと言う言葉が聞かれたが、新しければいいと言うものでもない。頭を絞って今、一番心地よく、聞きたい音楽は何だったかと考えてみたら、ドリス・ディのポップスがかったものが頭に浮かんだ。ドリス・デイが未発表曲を中心に収録したパーソナル・コレクション・アルバムだ。友だちがコピーしてくれたものを車で聞いていた。ビーチ・ボーイズっぽい曲が入っているなぁと思ったら、ドリスの息子がLAの有名なロッカーでブルース・ジョンストンとも繋がっていた。これがいいなぁ。

Fat Jazz2015/12/03 09:35

 昨日はこの時間、寝ていたな。だから、今日の方が健康で建設的だ。平岡正明の『ジャズより他に神はなし』を読みながら、ジャッキー・マクリーンを聞いているなんて、ジャズ人生としては優等生な午前中だ。それにしても1967年の羽田事件を論じる平岡を読みながら1957年の音楽を聞いている自分は何者か?レイ・ドレイパーのチューバが鳴っている。
 羽田事件ってうる覚えだけれど、羽田空港の管制塔を過激派が占拠した事件だったっけ。本には何度も「革命的」とか「左翼」とが出てくる。ジャズと革命が一緒に論じられていた時代だ。今、ジャズ喫茶に行っても、みんなリラックスして酒を飲んで、肩の凝らない音楽を聞いているだけ。どちらが正しいということもないが、昔がついつい懐かしくなってしまう。安全保障関連法案では、少しは若者も目覚めたようだったが、法案が通ったあとは、静かなものだ。この国は、年寄で操られる数十年になっている。私は生き易いが、今の若者たちはどうだろう。来年の選挙はどうなるのだろう。救世主が現れるのはまだまだ先だろうか。