ニューヨーク1日目2011/03/05 07:09

いよいよ始まりましたが、空の上でこれを打つのは、格好悪い。どうせ誰も気にしていないのだから、堂々としていればいいのに、そんな性格だ。直ぐにやめようとする。

開き直って、性格改造しよう。大丈夫これでいいんだ。まだ、成田までの機上にいる。既にトラブルがあった。WiFiを使うに当たってソフトバンクのアドレスとパスワードが必要になった。家では、うまく行っていたのに千歳ではそれを要求された。パニック状態に陥る。家に帰らなければそれが分からない。奥さんに電話してなんとか探し出す。成田で試してみるまで安心は出来ない。

既に4時間ほど経っている。後8時間少々。ナタリー・ポートマンの「ブラックスワン」を見た。たいした作品ではなかったが、時間つぶしにはなった。
飛行機の中では、電子機器もあまり通用しないので、やっぱり手帳だなと思った。NYに行くようになって20年以上も経過しているから晴れがましい気持ちがなく、クールになってしまう。思えば、最初に行ったのはまだ30代だった。興奮するわけだ。

日本時間ではまだ午後の4時。さっき少し寝たので、今は眠くないが、現地時間では午前2時。真夜中なのである。たいめい軒のオムライスが出たが、ご飯もべちゃべちゃで不味かったから半分も食べずにシャンパンとワインでお茶を濁す。WiFiで無敵だと思っていたら、ソフトバンクに限るという事で、あまり接続ポイントがない。しからば3Gに頼るしかない。冷静に考えれば分かりそうなものだったが、すっかりどこでも繋がると勘違いしていた。プレミアムエコノミーとはいえ、まだまだ大変な旅である。

「最後の忠臣蔵」を見て思わず涙してしまった。大石庫之助の忘れ形見を16年間、育てる赤穂の浪士の物語。もちろん、フィクションだろうが、上手く作ってある。これからニューヨークに行こうとする人間が見て涙ぐむことはない。武士道や日本人が持つ心を、少しだけ押し付けがましく見せてくる。それに乗ってしまう。
後4時間あまりで到着する。快適とは言えないまでも、これで不満を言ってはエコノミーの人たちに申し訳ない。隣の席も空いているので、それも楽だ。

いつも考えるのは、何のためにここにいるのだろうということ。旅を楽しむのは、もちろんだが、蓮舫みたいに「他じゃ、ダメなんですか」と自分に問う。今回は1週間だからまだいいけれど、2週間いた時には、流石に飽きてきたし、毎日、お金がみるみる減っていくのが脅威だった。

こうやって、キーボードを叩いている時が一番気が紛れる。私にとっては何よりの時間潰しだ。

2時間を切った。マット・デイモンの「アンストッパブル」を見た。これで2時間を稼いだ。現地時間で午前8時半。ほとんど寝ていないでこちらの朝を迎えた事になる。札幌では、夜の10時だから、これから寝るところ。機内食はやっぱり不味い。Jalと言えどもこんなもの。たくさんのアルコールを取る事もなく、無難に過ごした。初日からステーキハウスなので、胃の方が心配だ。

以前はデジカメであらゆるものを撮っていたのに、まだカバンの中に入ったままだ。これ一つとっても何か違う。NYに着いたら違う気持ちになる事が出来るのだろうか。

到着したが、初日から笑えない面白い事が。11時にホテルに到着してしまった。チェックインさせてもらえるかと思ったら、荷物は預かってやるから3時に来いとのこと。2年ぶりのマンハッタン、散歩でもと思い、パークアヴニューの38丁目から北上して5番街の目抜き通りりへ。そこで、ピアジェの時計の電池が飛行機の中で切れたことを思い出した。5番街には時計屋もあるだろうと、ドアに一々鍵をかけている店に入ったらそこにはなく、57丁目のMIKIMOTOの隣りに専門店があることを教えてもらった。
そこに持って行ったら、時計を奥に持っていって10分位もどって来なかった。ようやく出てきたら散々いい時計だと褒められてから、電池交換も必要だが、フリクションが多いから分解して直したほうがいいとのサゼッション。幾らだと聞いたら580ドルとのこと。とっさの判断でOKしてしまった。
フリクションって摩擦のこと?何だか分からないと思いつつ引っ込みがつかなくなったが、前にスイスの時計の分解掃除を頼んだら4万円近くしたから、高くはないのか。でも、その必要があったかなとちょっと悔やむが、お袋が買ってくれた時計だから、形見のように大事にしようか。

まだまだ話があるのだが、これからWolfgang's Steakhouseでようやく夕食だから、残りはこちらの真夜中、そちらの土曜の午後にでも書こう。また、不眠症になりそうだから。

画像もアップするはずなので、見てください。

3月5日2011/03/06 00:14

明らかに飲み過ぎ。Wolfgang's steakhouseでワイン1本、モロッコ人の経営するBarでワイン1本とギブソン(マティーニのオリーブはなくパールオニオンがはいったもの)、Silverleaf Tavernでワインとスコッチ。朝、どこで寝ているかわからくなる。まぶたの裏に湿疹が出来て痛いのと涙が出る。いつもの飲み過ぎの時の症状。1日目からこれでは・・・。

画像なし2011/03/06 04:01

色々試してみたけれど、iPadからの画像入力は無理みたい。帰ったらアップすることに。
これで悩んでホテルから出ることが出来ない。旅に出てそれはないだろうと思うから、これから出かける。
国外での3Gも接続出来ないままいる。ホテルの無料ランが使えたから、1日1500円ほどの海外パケ放題は必要なくなったが、街中にこれを持って出ることができなくなったのは淋しい。重いし、別に外で打たなくても・・・。
もう午後の2時。昼飯とコーヒー、水などをデリで買ってきて、また引きこもり。今夜も遅くなるまでJAZZやらなんやらあるから、これくらいの休養は必要。今朝起きたのは午前10時近い。こんな事は、日本では絶対ない。もっとも、昨夜は殆んど寝ていないようなものだから当然と言えば当然。

さて、まだ片目が充血しているけれど、行くか。向かうはCoachのショップ。奥さんのリクエストのバッグ。これさえ買ってしまえば安心する。まだ着いたばかりなのに、もう帰る算段。可笑しいよね。何の紀行文にもなっていないし。

諦めた画像処理2011/03/06 21:57

あまりこんな事ばかり書いていてもしょうがないから、きっぱり画像とは決別。文章だけでいきます。やっぱり、iPadはパソコンではなかった。しからば、メールに添付と思ったが、これまた容量が大き過ぎて拒否され、それを圧縮する手だてもない。PCを持ってきたほうがよかったなぁと悔やむ。

さて、3日目の朝を迎えた。5時間ほどの睡眠だがやっぱり寝ていられない。現在、日曜の朝、午前8時だが9時には何処かに出かけよう。今回は、1週間の地下鉄・バスのフリーライドチケットを買っていない。正味5日間だと、28ドルくらいの値段につり合わない。元を取る事ばかり気にするから。1乗車、2ドル50セントくらいに上がったのだろうか、今は。1ドル以下の時から乗っているが、かなり時間が経ったものだ。これから地下鉄などを10回以上使うとも思えない。

昨夜も帰ってきたのは午前1時を回っていた。都合、4軒のはしご酒。Beer Barにケイジャン料理、Wine BarにJazz Club。まぁよく飲み、良く歩いた1日であった。日本では午後3時なので、それから家に電話をした。リクエストのバッグを買ったのだ。もうこれで、義務は果たした。

こちらにはあまり公衆トイレがない。昨日も、Coachからピアジェに向かい、時計を取ってきたところでトイレに行きたくなったが、見当たらない。仕方がないから、MOMA(近代美術館)に入り、会員証を見せ入場、トイレだけ使って出て来た。年会費60ドルを払っておいてよかったなぁ。入場料は20ドルなので、1回では合わないが、会員には10%のDiscountがあるから、年に一度でも、そこそこ元が取れる。明後日あたりお土産を買うついでに見に行こうか。予定していた、ピカソ展はクイーンズの分館でやっているのだが、そこまでいく気がしない。

昨日、新しい友達が出来た。菊池さんという30歳前後のお嬢さん。こちらで音楽の勉強兼仕事をしている(アレンジャーで歌手?)。4年ほど住んでいるという。もう一人がアメリカ人だったので、流暢な英語で話をしていた。こっちに向かっても英語で話した。日本人同士が英語で話すとは、何だか変な感じ。早速、Face Bookでメールが来ていた。

返す返すも、画像が入らない事が残念。ザリガニがバケツ一杯入ったものとか、数百種類のビールだとか、街並みだとか・・・。帰国後、UPしよう。さて、風呂にでも入って出かけるか。Bordersという大手の本屋が潰れたが、閉店セールをしている。昨日も行ったのだが、時間がなくて買って来れなかった。今日はじっくり見よう。本だけではなくcdもある。わざわざNYまで来て、少し安いくらいのcdを買わなくてもいいのに。これも性分。

雨のカナルストリート2011/03/07 01:08

雨の日曜日となった。カメラを取り出すのも億劫になる。カナルストリートは、中国人の街。ここにいるのに、マクドナルドでコーヒーをのんでいる。周りには眠り込んでいる黒人が数人。何をされるか分からないと思うのは被害妄想で、きがいい人が多い。はず?

さて、これからどうしよう。雨は気にならないと言えば嘘になる。濡れるのは嫌だから。3Gという携帯の機能を外国で初めて使った。1日1480円だというが、これだと外のどこでも繋がる。何をするわけでもないが、地図でも開いてみようか。これからどこに行くかを検討中。

昨日教えてもらったサンドイッチが美味しい店やチーズ専門店にも行ってみたい。チーズはお土産には無理だろうな。チャイナタウンは、いい隠れ家で、誰もこの東洋人で商売しようとは思わないのだろう。声が掛からない。

ひざを傷める2011/03/07 04:50

チャイナタウンからミッドタウンまで地下鉄で移動。Boadersで本やCDを買おうと思って行ったが、殆んどいいものは売り尽くされていた。店員も、覇気がないと言うか、昔の栄光はどこへ行ってしまったのか。うら悲しい感じがして、すぐに出てきた。

その辺りから,左足のひざが少し痛みだした。こんな事は滅多にないこと。じぶんでもびっくりしたが、2日続けて15000歩、歩いたのだから、少し疲れたのだろう。ひざに薬を塗って養生いているが、ルームサービスが、まだ部屋を掃除していないので、早めにでなければならない。そんな事を気にしないで好きなだけにここにいればいいのに、そうも出来ない。

iPadからようやく画像をUP出来た。2009年のNYというところに4枚ほど載せた。3Gで自分のブラウザーからだと大丈夫のようだが、部屋ではそれが繋がらない。うまく行かないものだ。また、外で実験したくなった。

Corner Bistoroにて2011/03/07 07:36

大雨の日曜の午後。雨宿りと時間調整でチェルシーのコーナービストロに座る。ドラフトビール2杯とスコッチ・アンド・ソーダ2杯。tip込みで25ドル。窓の外を眺めながら、雑踏の中の孤独といい感じになり切る。私にしては長居で、外の雨もこぶりになっている。今日は、3Gを使ってiPadが使えている。1日使って1450円の使い放題。何の予定もなくJAZZのライヴにフラッといくつもり。
この店の売りはバーガー。確かに肉は美味しい。全く味付けしていない。塩、胡椒、ケチャップ、マスタード自分で味付けをする。朝は、エッグマフィン、昼はデリのピザを1piece、そしてバーガーをツマミに夕食っぽいもの。でも、これで済む訳がない。もう1 食するだろう。
目指すは、Small's。あと1時間の調整が必要。誰も長居の私を責めない。これがアメリカスタイル。

 この後、徒歩でW4ストリートまで行ったが、途中でトイレに行きたくなった。しかし、ここはマンハッタン。公衆トイレなどない。あっても、こちらは場所が分からない。そこで、Starbacksへ。雨に降られながら駆け込み、エスプレッソを注文。品物が出来るまで待てなくて、トイレに。出てくると、ポツンと紙コップが乗っていた。

JAZZに心乱されて2011/03/07 14:28

 午前0時28分。もう朝だと思って起きてしまった。寝たのは10時半すぎだから2時間しか寝ていない。Small'sでJAZZを聞き、いい気分で帰ってきた。ホテル1階のSilver Leaf Tavernでもいう少し飲もうという算段だったが、日曜日は休みだった。肩透かしを食ってしまった。結果、おとなしく寝たから良かったのだろうが・・・。日本のホテルでレストランが日曜日、休みって考えられないが、ここではいろんな所で日曜日は休んでいる。文化の違いだろう。今回、成田でウヰスキーを買ってこなかった。初めてのこと。いつもハーフサイズのスコッチを買う。そして、暇さえあれば呷っていた。それがなくとも、かなり酔っ払っているが・・・。あれば、また飲んでいることだろう。

 思わぬ所に、思わぬ感動があり、「いや、JAZZって本当にいいなぁ」と思った。Marion Cowingsというおじいさんのヴォーカリストを聞いたのだが、その上手さに久々、震えた。1曲目は"Lover"という歌から始まったのだが、2曲目に"虹の彼方に"が歌われた。これは、昨年、娘の披露宴で私と娘が座興に演奏した曲。もうこれは、私たちの国歌になってしまった感じで、これが出てくると有無を言わさずグッとくる。かなりきこしめしていることもあり、旅の感傷もあり、ホロっとした。そうなると、何を聞いても泣けてくる。スイッチが入った状態で2セット聞いてしまった。

 ボビー・ダーリン"Beyond The Sea"なんかも懐かしく手拍子を取った。"The Girl Next Door"もヴァースからしっかりと歌っていた。サミー・デイヴィス・ジュニア並みの声量と声の質、乗りなど、この人の存在感が窺えた。顔は、ムツゴロウ先生みたいな感じで、いつか写真をUPしたら頷いてもらえると思う。頭のつるっハゲだけれど、帽子を被っているし、ご丁寧につけ髪まで見える。綾小路きみまろみたい。
 バックのピアノトリオのドラムは日本人の裏若き女性。これも珍しかった。彼女の知り合い風の日本女性が大勢来ていたが、音楽を聞かずにおしゃべりばかりしているので、こちらはイライラしていた。でも、今回の旅の成果は、昨夜のカート・エリングの歌とこれでOKだと感じている。少し肩の荷が下りた。さて、もう少し寝ることにしようか。

寝坊2011/03/08 00:58

気がつけば、午前11時。睡眠薬が効いてこんな時間まで寝ていた。バカだね、これじゃ。まぁ、そんな旅もあるさ。岩井志麻子の「魔羅節」という彼女特有の岡山弁での習俗を語った作品を朝まで読んでいた。何も、今読まなくとも・・・。

ブログを読み直し、誤字などが多い事は分かっているが、今は直す時間がない。そろそろ、旅も終わりに近づいて、少し焦っている。正直、早く帰りたいと思う気持ちもあるのは、不思議なもの。今日は後藤さんというピアニストとの昼食。また、昼から飲んでしまうのだろうな。East 15 restaurantという和食の店。4日くらい米を食べていない。

画像、4枚だけUP出来た。New York 2009のところに入っているから参照して下さい。3G(海外のパケ放題)がうまく行かず、下手をすると、海外の通話料金が延々と請求される恐れがあって、止めてしまった。人によっては5万円くらい取られた人がいる。

くだらない写真だけれどかなり撮りためた。帰ってからゆっくりUPしよう。

昨夜の4食目はWest Villageのイタリアン。zucca trattoriaという店。偶然の産物だが、これが面白いオーナーでいい出会いだった。外のメニュ表を見ていたら、中からイタリア系美人が出て来て、どうぞと言うから、ついつい入ってしまった。そうしたら、客は誰もいなくて、オーナーがカウンターでプロシュートだとかチーズだとかで食事中。こっちに来いと呼ばれて、隣に座り、注文。カウンター内には、「シネマパラダイス」に出て来た子供が大きくなった様なバーテンダーがいた。彼の「今日のおすすめ」を聞きながら注文を決める。ワインはモンテプルチアーノ、その後キャンティ。シザーズサラダとスペシャル・ラザニア。日本でも食べられるようなものを注文。どちらもかなりの高得点であった。それよりも、オーナーの食べっぷりがすごく、パンもつまみながら、その後、パスタも食べていた。故郷ソレントの話や今のニューヨークの状況なんかを話してくれた。私は4食目だし、ライブの時間が迫っていたので、アメリカ人特有のお持ち帰りでラザニアを包んでもらう。当然、酔っ払って帰ってから手づかみで食べた。

オーナーと話をして、仕事で来ているのかと聞かれたから、面倒臭いので、もうリタイヤした男だと答えたら、「そんな若くて」と言われたが、悪い気はしなかったネ。雨の続いた夜だった。持って来た傘、風のせいか壊れちゃった。机に座っているのやめて、風呂に入って、用意、用意。

http://gallery.me.com/beckett7638?view=grid#100015&view=grid&bgcolor=black&sel=0

Madison Avenueの立川談笑2011/03/08 04:40

後藤さんとの昼食が一日伸びたため、ひとりでスカンジナビア関連のレストランに来ている。デンマークのビールを飲み、得体のしれないサンドイッチを頼んだ。郷に入っては郷に従えというではないか。食べたらホテル帰って立て直し。
マディソンアヴェニューを立川談笑を聞きながら歩いたのは、何かアンバランスで面白い。「金明竹」は東北弁の訳の分からなさが売りの話だが、こちらで英語が分からない事とリンクして可笑しかった。何度聞いても笑える談笑の噺。

ユニオンスクエアでいつもの市が開かれていて、チーズとプレッツエルを買った。お土産の一部。さて、どうしよう。まだ、清掃されていないのは、チェックアウトが2日後だから、そう言ったお客の部屋は後回しなのだろう。部屋に戻ると、たくさん、寝たにも拘らず、ちょっと眠たいが既に午後3時。明後日の今頃は機上の人。
お土産の事が気にかかる様になって来た。MOMAだな、これから行くべきは。