入院2023/07/04 11:02

 午前11時にパジャマのような服でぼんやりしていたがblogを打ちはじめた。右手に造影剤用の針が刺さっているので左手の指で打っている。それほど気にしなくてもいいのに、右腕を動かさないようにしている。
 明日は3本ほど管が着いた状態だから打てないな。blogで気を紛らわすというのに。

病室2023/07/04 20:09

 安い個室を頼んだのに、空いていなくて11000円の部屋に入れられた。4日分のお金がかかる。
今日はCTとMRIをやったが、大きな装置と音の大きさが不思議。これらの検査が必要なのだろうか?明日は朝一番の順番になった。9時にから始まる。全身麻酔なのでいかようにされてもご自由にといったところ。でも鼠径部から入れたカテーテルの後処理で足をう6時間ほど固定される。これが辛そう。尿管には管を挿入しないことにしたので少しはホッとしている。
 今夜は酒も飲んでいないし眠れそうもない。本をどれだけ読んで過ごせるかな。まだ9時にもなっていない。

藻岩山2023/07/05 05:57

 10時間も寝ていた。病院では足がダメになる意味が分かった。ベッドにしばりつけられているからなぁ。6時前に起き上がってカーテンを開けると藻岩山が大きく見えている。30年以上もこの地に住んでいて見慣れた光景だったことを思い出した。3時間したら手術台の上だな。
 きちんとヒゲを剃ったけれど本当の病人だったらそれもできないのだろうな。そういえば若い看護師さんに鼠径部の毛を剃られた。雑だったのでカミソリ負けをしたみたい。

後30分2023/07/05 08:30

 ちょっと待つ時間があり、何も手に付かない。blogでも書くかという気になる。これが時間を早く進めるには一番だ。もうまな板の上の鯉。妙な汗をかいている。真っ裸で手術台だという。その時は意識がないのだろうか。いろんな人がそんな経験をしたのに、話を聞いたことがない。
次に書き込めるのは何時間後だろうか?

疲労感あり2023/07/05 17:29

ブログに書き込みたい病院ネタがたくさんあるけれど、ちょっと意欲が湧かない。だらっとベッドで読書していた。半日前にガチャガチャやられたのだから当然か。養生する権利がある。でも夜中にはなんか書くな。一つご披露したいのは、飛蚊症みたいに大きなピンクの影が見えること。これって薬のせい?看護師は分からないと言っていた。空のせいじゃないんですかって。
明日ももう1日泊まることに不満だったけれど、抜糸もあり、経過状況も見なければ終わっていないので当然だったか。

長い一日2023/07/06 06:30

 今日はレントゲンや心電図検査はあるものの、それだけ。帰宅させてほしいところだが退院は明日。経過観察も必要らしい。ここは大人しく静かにしていようと思うが、夜が長い。家にいても午後8時過ぎには寝室で映画を見たり本を読んだりしているのだが、酒が入っていないことが違いだ。
 考えてみるとシンプルな生活をしているなぁとため息が出る。これでいいのか私の人生。働いていないと言うことはこういうことなんだろうな。退職して11年経ったがようやくそんなことが分かった。旅行にも行かなくなったし、飲み歩くことも少ない。図書館の仕事も辞めた。そんなときにこうやって病院に通う。そういった年齢なのだな。
 自由時間が少ないとそれをうまく使おうと考えるが、今の状態では使い放題。でも実は残された時間は少ないのだろう。必死に何かやるというのも、年寄りにはそぐわないのだろう。当分このままか。

検査終了2023/07/06 09:55

 午前10時、すべて終了。ホルター心電図というのを明日の朝までつけて、それを返したら帰宅。でもこれから24時間もひまな時間がある。朝もらった牛乳とゴディバのクッキー、お隣りの家から頑張るようにといただいたキビダンゴで10時のおやつ。精力的にblogを書こうとしているがタブレットのキーボードが打ちづらい。
 手術台でのことはほとんど覚えていない。初めての全身麻酔は5分くらいで効いてしまった。目が覚めると奥さんの顔がぼんやり見えたので「どなたでしたっけ?」と通常の挨拶。T字帶という褌のようなものに着替えさせられていた。初めて着けたことになった。病室に戻りパンツに履き替えたが、看護師さんに、あの十字軍の貞操帯のようなものは捨てていいのかと尋ねたが、意味を理解してもらえなかった。十字軍が意味イスラムへ攻め入ったときに国に残した妻に履かせていたものなんだがなぁ。
 打つのが面倒なので読書に変えよう。

父母のこと2023/07/06 15:55

 30年以上暮らした美園での3日が過ぎると、昔、何の苦労も感じず両親に育てられていたことを考えてしまう。頼る親がいた時代がなんと気楽であったか。その後早く独り立ちしたいとも思ったが、やっぱりお父さん、お母さんと暮らしていたときは一種の黄金期だったのだと感傷にふけってしまう。
 それを思い出しただけでも、この入院は悪いものではなかった。ただ依然として不整脈っぽいものが出ている気がする。医者には感謝の言葉を早々かけたが、これからどうなるのだろう。悪い方に向かわなければいいが。事前にもらった手術のパンフをもう一度見てみる。

退院2023/07/07 06:11

 持ってきたお菓子やフリカケ、のど飴などすべてを使い果たし満足している。ペットボトルの水5本、レモンティにオレンジジュースで生き延びた。与えられてものをすべていただいてこれにて終了としたいところだ。病院は何かあれば平気で退院を伸ばせるから油断は禁物。24時間ホルター心電図がまだ外せていない。
 「都市と都市」の映画を第5話まで全部見た。映画でも難解なので帰ってっから本で読むのはやめた。「短編回廊」は、ゴッホの絵を題材にしたデヴィッド-マレルの話が面白かった。ここで説明するにはキーボードが頼りない。。
 ピンクの雲が見えたのは麻酔の影響だろう。ピンクの象だとかピンククラウドだとか幻視は聞いたことがある。LSDのでの幻想は昔から、言われていたもの。
 同窓会の案内に早速2人が返事をくれたが、二人とも病気の話が付け加えられていた。やっぱりなぁと思う年頃。