Richie beirach2010/06/21 01:22

 まめに中古CD屋を回っているとたまに掘り出し物に出会う。希少盤ということでさほど触手も動かなかったが、950円で買ったリッチー・バイラークの1981年草月会館でのソロライブ。『ヒューブリス』『エルム』といったアルバムをECMから出した後の唯一のコンサートらしい。だから、ECM収録の曲を弾いている。「エルム」は彼の作曲したものだが、何度も録音しているところをみると、相当気に行っているのだろう。80年代には既に小太りのオジサンになっていたかもしれないが、まだまだ研ぎ澄まされた音で、音楽的には瑞々しさを保っていた。やはり、外見からくる丸さがそれ以降の彼の評判を落としたのか、あまり騒がれなくなった。
 いつものように、これを聞く前に、持っているソロアルバムをまわす。
1986年に録音されたSony盤。こちらはスタンダードが中心だが、雰囲気はいい。これをずーっと放置していたなんてと、自分を責める。新しく1枚買ってきた効果がある。マーク・ジョンソンの“Shade Of Jade”も一緒に買ったが、こちらもジョー・ロヴァーノやイリアーヌなどが好演でうれしくなった。こちらは2004年の作品。この中で“Blue Nefertiti”という曲があり、何のことはないショーターの“Nefertiti”のアダプテーションなのだが、これからまた想像力が広がって、次から次にジャズを聞いて行った。興味が尽きない。