Dark Tower blog

　草森紳一の「中国文化大革命の大宣伝」という本を、悪戦苦闘しながら読み続けている。上下巻1200ページの大作である。下巻の半ばまで来た。読み進むうちに、毛沢東が、北朝鮮の金正日の生き方がそっくりなことに思い当たる。金が真似ているのだが。ただ、時代と国力が違う。しかも、毛沢東は世襲しなかった。彼に子どもはいなかったのか？
　今日の話は政治ではない。40年近く前に買ったロックのレコードについてである。当時、名を馳せたロックグループ「ソフトマシーン」のドラマーで、事故で下半身麻痺になったロバート・ワイアットが作ったバンド「そっくりモグラ」の第2作の話。何故か、当時、ジャズ好きの私が買ったもの。既に幻の名盤となっているかと思ったが、あっさりCD化されていた。なーんだと言う気持ちがあったが、今でも有名であればそれに越したことはない。もっとも、当時から、変なロックと思っていた。
　今晩、これを聞いてみよう。多分、30年くらいは聞いたことがない。出てくる音を想像できない。でも、1度聞けば、どこかに聞き覚えがあると思う。このジャケットが秀逸で、少し自慢したくなる。ただ、これを飾っても、中国かぶれか何か、他人には理解されないものであろう。
　還暦を迎えるに当たって、相倉久人のように、ジャズからロックに鞍替えする人もいるから、私もそうならないとは限らない。心境の変化とは、理屈では説明のつかないことなのだろう。還暦のxデイまであと30日を切った。
　その日を迎えると何かが変わるのだろうか。普通の一日にすぎないと思うが…。