アナログレコード2011/07/06 09:34

 レコードプレイヤーを買い替えたせいで、再びアナログレコードに興味が出てきた。何枚か新しいものを買ってみようと物色したが、なかなか欲しいものがない。買う条件としては、適正価格でジャケットが美しいもの。音にはこだわらないが、値段が1万円近いものまであって、「これは誰が買うんだ?」と疑問に思われるものもある。
 タイムスリップして、昭和40年代に戻ったような感じになる。それは、レコードが高くて個人ではなかなか手が届かないから、ジャズ喫茶で音楽を聞いた時代。今、CDが1万円しますって言われたら、きっと、気軽には買わなかっただろう。そんな時代なのに、1万円をだして、聞き古された名盤を買う人の想像がつかない。オーディオマニア?金持ち?変わり者?そんなたぐいの人しか思い当たらない。
 私は3千円を超えるレコードは買わないようにしようと思っている。それだけ出せば、CD2枚は買える。絶対、アナログでしか聞けないものであれば、買うかもしれないし、ジャケットのデザインがいいものは、心が揺れると思う。
 気にいったジャケットとしては、アーチストハウス盤のアートペッパーがある。これは所有していて、近いうちにジャケットを飾ろうかと考えている。これは、今あるトイレのアンドリュー・ヒルの「ネフェルティティ」と交換しようと思っている。

「憩」の思い出2011/07/20 11:52

 もう居酒屋「憩」がなくなってどれくらいが経つのだろうか。今晩、ススキノに出かけようとして、ふと思った。最後に行ったのは10年以上前のことだろう。大学生の頃から通ったから30年は行った店。かあさんが先に亡くなり、それと知らずに出向いて、慌てて香典を置いて行った記憶がある。その後、むすめと父さんで切り盛りしていた。平成になってからはキンキ5千円、ホッケ3千円であった。気楽な居酒屋の乗りであれもこれも注文すると、父さんが「うちは高いからどちらか一つにしたら」とお客に話していたことを覚えている。貧乏学生の頃、「俺、カレイ」って、行ったらすぐに注文する我儘な友だちも50歳を過ぎて鬼籍に入り、彼のあの声も一緒に思い出してしまう。
 時の流れって、月並みだがほんとうに川のようだ。逆戻ることは出来ない。ただ、似たようなものを探すことは出来る。懐かしさを求めて、夜な夜な酒を飲み、幻想に浸る。新しいことには見向きもしないが、「憩」の後のテナントがジンギスカン屋で、ちょっと覗いてみたくなっている。手作りの造作ももうないだろうから、「やめとけ」と心が言っているが、そのうち暖簾をくぐっているだろう。
 あの父さんが何時亡くなったのか、全く分からない。そういえば、もう1軒、大将が亡くなって閉めた店が、2年ほど前に再開したという。金曜日にはその店に出かけていくことになる。昔話を肴に枡酒を呷るのだろう。

ニューヨーク再訪決定2011/07/28 10:55

 10月からのJALの安いプレミアムエコノミーを取得してしまった。判断時間3分で決めた。そして、ホテルは、ウォドルフ・アストリア。今まで泊ったホテルでは、最高級クラスである。円高なのか何なのか、他の高級ホテルと比べても安い値段だった。8泊10日は長い方だが、これも現役最後のNYと思えば許してもらえる。
 どこに行くあてもない。ただただ飲んで食べて、歩いて歩いて。たまに疲れたらジャズでも聞こうか。そして、余裕を持つ中にも、効率的な旅がしたい。
 画像は、ニューヨーク図書館の前にあるライオン像をLEGOで作ったもの。どこか近くに飾られていたと言うが、もうないだろう。
 折角、楽しい一人旅を決めたのに、少し重い気持ちでいるのはなぜだろう。もう決めただけで疲れている?出ていくお金を心配している?一人の長い夜を嫌がっている?でれも正解でありそうな、なさそうな。