今年の一番は?2015/12/30 10:50

 スイングジャーナルがなくなって、ジャズのディスク大賞も消えてしまった。商業主義とジャズ批評家の偏った順位づけにウンザリもしていたが、適当な指針がなくなって今年のジャズで何が一番良かったか自分でも決められない。大体、音楽の順位付けなど無意味だ。日本のレコード大賞も有名無実で権威もない。ここ20年以上、記憶に残る歌もない。
 おそらく今年もジャズのCDを300枚くらい買ったが、再発などが主で、新しいジャズについては全く無頓着になっている。何度もジャズの進化は終わったと言う言葉が聞かれたが、新しければいいと言うものでもない。頭を絞って今、一番心地よく、聞きたい音楽は何だったかと考えてみたら、ドリス・ディのポップスがかったものが頭に浮かんだ。ドリス・デイが未発表曲を中心に収録したパーソナル・コレクション・アルバムだ。友だちがコピーしてくれたものを車で聞いていた。ビーチ・ボーイズっぽい曲が入っているなぁと思ったら、ドリスの息子がLAの有名なロッカーでブルース・ジョンストンとも繋がっていた。これがいいなぁ。