古本の価値2011/06/30 13:10

 中川一政の随筆を、石川書店廃業の時に、捨て値で3冊買った。計1万2千円。昭和40年代の単行本で、外箱までついている今では見かけない豪華本。画家中川の随筆は前から結構いい値がついていたから、内容も読まずに買ってしまった。いずれ、そこそこの値段で売れるだろうという思い込みも手伝って、簡単に財布の紐(いまどき紐のついた財布などないが)が緩んだ。
 しかし、ネットで調べてみると、こちらが買い取った値段が破格でもなく、また、売るときはその5分の1以下が相場らしいということが分かった。変なものに投機するものではない。そういえば、片岡球子の画集を伯母のところから持ってきたが、これは定価6万8千円。まだ消費税のない時代に買ったもの。これは2万円以上で売りに出ていたが、買取してもらうと1万円以下なのだろう。
 今、お金に困っている訳ではないが、本はともかく、私の持っているCD、レコードがどれくらいになるのか知りたい。総額数1千万円をかけたコレクションだったが、きっと300万円にもなれば恩の字なのだろうか。